北アルプス縦走 最終章 [セピア色の恋人]
今は昔「思い出の写真」です。
「セピア色の思い出」
昭和45年8月 立山室堂より薬師岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳、槍ヶ岳、大天井岳、燕岳を経て中房温泉までの北アルプス縦走の思い出の写真です。
・双六小屋テントサイト
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・双六小屋をあとに西鎌尾根へ
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・槍を越え東鎌尾根を大天井岳を目指す
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・大天井岳テントサイト
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・モルゲンロートの槍を眺めつつ強風の中テント撤収
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・はるか遠く霞む槍ヶ岳(燕岳より)
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・燕岳(合戦尾根より)
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・合戦尾根を中房温泉に下る
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以下続きはこの山行の記録です。
昭和45年夏山合宿 報告
山域 : 北ア、立山一ノ越~中房温泉
期日 : 昭和45年8月10日~8月14日
メンバー : 6名
8月10日 快晴
23時47分名古屋発立山行の夜行列車に乗り、5時ごろ立山駅に到着。ケーブル、バスにゆられて室堂到着。30分ほどで出発準備を整えて腰を上げる。一ノ越までは人の波で前になかなか進めない。浄土山、竜王岳、獅子岳を通過し、五色ヶ原の登りで1名が足にケイレンを起こしてしまい、その場で30分ほど休憩する。メンバーの体調を考慮し本日は五色泊りとした。
コースタイム
室堂(8:00)着―(8:30)出発~一ノ越(9:30)~獅子岳(11:10)~ザラ峠(12:00)~五色ヶ原 キャンプ場(13:30)テント設営
8月11日 快晴
今日も昨日と変わらぬ天気となり、剱岳の連中も、バリバリやっているだろうと思いながら五色のキャンプ場を出発する。ピッチは快調にあがる。スゴの小屋まで4ピッチ、そこで25分の大休止をとる。どっかのパーティが事故を起こしたらしい。ヘリコプターの要請をしていたので、そうとうな事故なのであろう。我々はそれを聞きながら小屋を出発する。今日は人っ子一人合わない。全く静かである。ところが薬師岳に着いたとたん、いるわ、いるわ全くうんざりする。休憩もほどほどにして、今日の幕営地に向かう。
3時起床―5時出発~スゴ小屋(9:25)~北薬師岳(12:55)~薬師岳(13:50)~太郎兵衛平(15:00)
8月12日 快晴
明け方2時頃雷雨で目を覚まされ、起床時間を30分ほど寝過ごしてしまった。黒部五郎岳まではたんたんとしたコースで花の時期も過ぎてしまい、ただ黙々と歩く。花の最盛期であったなら合宿であることなど忘れて、ただ見とれているに違いないだろう。黒部五郎小屋で大休止を取る。レモンティを作り食事を取る。そろそろ合宿3日目で変化のない行動食にあきだしたころでもあり、グッドアイデアである。途中自工ワンダーフォーゲルの人達に会い、二言、三言、言葉を交わし三俣蓮華小屋を目指す。小屋には難なく着いたが、時間的に早いのと、台風が近づいていることなどあり、、新人は相当へばっていたが、15分ほど休憩して、腹ごしらえをして出発する。途中雨がパラついてきたが、双六の幕営地に着いた時には雨も上がり、テント設営にかかる。
3時30分起床―5時35分出発~上ノ岳(6:20)~黒部五郎岳(9:55)~五郎小屋(11:05)大休 止(30分)~三俣蓮華小屋(14:00)~双六小屋(16:00)
8月13日 快晴
するどくとがった槍の穂先が、ようやく手の届くところまで来た。あんな遠くにかすんでいた槍が、新人達にとっては感激もひとしおだろう。また「今日も1日頑張るぞ」というファイトが出てきたに違いないだろう。フーフーいいながら西鎌尾根を登り槍の肩に出た。ザックは肩に置き全員で槍の頭に立つ。いつ来ても満員である。それにあのゴミの多いのには少々驚いた。我々も今までは何か食べると紙屑などは、その辺りに捨てたりしていたが、こんなにもおびただしいゴミがヘリコプターで何回も運ばれていくのを見て、考えさせられた。東鎌尾根もすごい人の行列である。槍に向かう人、槍沢下る人。西岳を過ぎ大天井岳のテント場でテントを設営する時には風雨となった。
3時起床―5時20分出発~千丈沢乗越(8:10)~槍の肩(9:30)―10時20分出発~西岳(13:00)~大天井岳幕営地(16:10)
8月14日 快晴
昨夜の雨も上がり、今日も快晴である。Y君のペースで燕岳に向かう。時々今日まで歩いてきた山々を顧みながら、よくここまでみんな頑張ったものだと思う。山荘まえで小休止を取り、中房温泉へと下る。
3時起床―5時出発~燕山荘前(8:10)~中房温泉(11:00)
最後までみて頂きありがとうございました。
よかったら”nice”を
今日も明日も素敵なことがありますように
ご訪問&nice!ありがとうございました。
by muk (2012-04-08 04:59)